実践Scala入門を読んだ感想
- 作者: 瀬良和弘,水島宏太,河内崇,麻植泰輔,青山直紀
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
遅ればせながら、実践Scala入門を読み終わりました。
私は仕事でもScalaを書いていますので(といっても半年のペーペーです...),それをふまえたうえで、章ごとの感想とまとめを書きたいと思います。
先に結論だけ申し上げますと『良著』です。
第1章Scalaひとめぐり
Scalaとは何かの説明やREPLなど。
第2章 Scalaの基礎
型, クラス, メソッド, 制御構文などそもそも知らないとScalaを書けないものが纏まっていました。
人に説明するときに使えると思えるぐらい、うまく説明されていました。
第3章 Option/Either/Tryによるエラー処理
3章と4章が一番感動しました。 3章ではOption/Either/Tryを比較しやすいように同じ構文で説明されていて、すっと頭に入ってくる感じです。
第4章 コレクション
4章ではコレクションの説明がされていて、実際にScala書くときはココに一番苦労していたので、
綺麗に纏まっていて忘れてしまったら何度も読み返したいと思いました。
第5章 並行プログラミング
並行プログラミングとしてFutureの説明がされていました。最初に並行プログラミングの説明がありますので、初心者でも安心です。
第6章 Scalaプロジェクトのビルド
独学で覚えていたsbtの説明があり、初学者にパッケージ構成を説明するのに、大変良いと思います。
第7章 ユニットテスト
ネットにはあまりない、実践的なtestの書き方を説明されています。ココだけでも買った価値がありました。
第8章 知っておきたい応用的な構文
8割方、productionコードで見たやつで、ココもネットにはあまりない...以下略
第9章 よりよいコーディングを目指して
Effective Scala的な...そこまで行かないが、production環境では確実に求められることが書かれています。
終わりに
ということで、Scalaエンジニアだったら手元に1冊置いておきたい、そんな本だと思いました。